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世界を学ぶ冒険:ワーキングホリデーのリアルなメリットとデメリット

内山剛@外国語独学30年

2006年 東京外国語大学中国語学科卒
山口県ゆめ回廊通訳案内士(中国語、英語)
HSK6級195点(2021年)TOEIC825点 (2022年)

現在は韓国語、ベトナム語を独学で学習する独男。

詳しい経歴に関しては定期的に記事を書いていますのでよかったらご覧ください。

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このブログを通じて皆様のお役に立てたらと思っています。

この記事ではワーキングホリデー(ワーホリ)の功罪に関して考察をしています。
あなたがワーホリに行こうか迷っている助けになることができると信じています。
私自身のプロフィールを簡単に紹介しますと、
都内の某外国語大学の中国語学科卒業(2006年)
TOEIC825点(2021年)
HSK6級 180点(2020年)
山口県 地域限定通訳案内士 中国語(2020年)、英語(2021年)
何より、年齢がほぼバレてしまうのはさておき、見る人が見たらなかなか立派な経歴ですね、と言われることが多い人生を歩んできました。が、しかし、語学学習においては落ちこぼれの人生であると断言します。
ここでは多くを割愛しますが、中学時代のホームスティでの挫折に始まり、大学も最下位入学、成績もずっと下、かろうじて留年は免れましたがヒヤヒヤの連続。同級生の多くが中国や台湾に留学する中、留学したところで落ちこぼれるのは目に見えていたので4年で卒業し、就職。
このページをご覧になったあなたは何らかの形で私のページに辿り着いたのだと思いますが、なかなか上達しない語学力の向上にワーホリを考えているのかと思います。実は私自身はワーホリを活用したことがなく、海外滞在は最長でも3週間という短期の為、海外生活を通じて語学学習をした側の人間ではありません。
ただ、逆にいえばわざわざ海外に行かなくても語学学習はできるのでは?という海外生活万歳!の考えでは無い立場から、今回ワーキングホリデーのProsとConsを調査してまとめてみたいと思います。

ワーキングホリデーとは

ワーキングホリデー(ワーホリ)は、18歳から30歳(国によっては35歳まで)の若者が、一定期間海外で働きながら生活し、異文化体験を積むためのビザ制度です。政府間協定に基づき実施され、通常1年間の滞在が認められます。

ワーホリの最大のメリットは、異文化理解と国際感覚の養成です。異国の文化や習慣に触れることで、視野が広がり、国際的な視点を持つことができます。これは将来的にグローバルな社会での活躍に大いに役立ちます。また、現地での生活を通じて実践的な語学力が身に付きます。日常生活や仕事を通じて、教室では学べない自然で実用的な言語スキルを習得できることは、非常に貴重な経験です。

ワーキングホリデー(ワーホリ)の人気国としては、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリスなどが挙げられます。これらの国々は自然豊かで治安が良く、多様な文化体験ができる点で人気があります。特にオーストラリアとカナダは、働きやすい環境や語学学校の充実、フレンドリーな人々が魅力です。ニュージーランドは美しい自然環境が魅力で、イギリスは歴史と文化が豊富な点が人気の理由となっています。

ワーホリの給与体系

ワーキングホリデー(ワーホリ)で働く場合の具体的な給与体系を、日本円に換算して詳しく説明します。以下は2024年時点での情報を基にしています。

### オーストラリア
オーストラリアでは、最低賃金が比較的高く設定されています。2024年の時点で、時給は約21.38オーストラリアドル(AUD)です。これを日本円に換算すると、約1,800円(1 AUD = 約84円)となります。オーストラリアは労働法が厳格に管理されており、ワーホリビザ保持者も適正な給与が保証されるため、安心して働くことができます。特に都市部では、生活費が高い反面、高賃金で働ける機会が多いです。

### カナダ
カナダの最低賃金は州によって異なりますが、一般的には時給約15カナダドル(CAD)です。これを日本円に換算すると、約1,300円(1 CAD = 約87円)となります。カナダも労働環境が良好で、ワーホリビザ保持者に対しても給与支払いや労働条件が法的に保護されています。主要都市であるトロントやバンクーバーでは、特に飲食業やサービス業で多くの求人があり、これらの仕事に就くことで安定した収入を得ることができます。

### ニュージーランド
ニュージーランドでは、最低賃金が時給約22.70ニュージーランドドル(NZD)です。これを日本円に換算すると、約1,600円(1 NZD = 約70円)となります。ニュージーランドは農業や観光業が盛んで、これらの分野での仕事が多く提供されています。最低賃金が法的に保障されているため、労働者は安心して働くことができます。特に観光シーズンには仕事の需要が高まり、ワーホリビザ保持者にとって多くのチャンスが広がります。

### イギリス
イギリスの最低賃金は年齢や職種によりますが、2024年の時点で一般的な最低賃金は時給約10.42ポンド(GBP)です。これを日本円に換算すると、約1,800円(1 GBP = 約173円)となります。イギリスもまた、労働法に基づき適正な給与が支払われており、ワーホリビザ保持者もその恩恵を受けることができます。特にロンドンなどの大都市では、サービス業やホスピタリティ業界で多くの雇用機会があり、これらの職場での経験は将来的なキャリアにも役立ちます。

### 日本との比較
参考までに、日本の最低賃金は地域によって異なりますが、2024年時点での全国平均は時給約1,011円です。これと比較すると、ワーホリで働ける国々の最低賃金は全体的に高く設定されていることがわかります。オーストラリアやイギリスの賃金は特に高く、カナダやニュージーランドも安定した収入を得ることが可能です。

これらの情報を基に、ワーホリに行く際には各国の最低賃金や生活費を事前に調べ、しっかりとした計画を立てることが重要です。ワーホリは新しい経験を積む絶好の機会ですが、経済的な安定も考慮することで、より充実した滞在が実現できます。



ワーホリのメリット1 「語学力の飛躍的向上」

ではここからはメリットを2つ挙げてみたいと思います。

ワーキングホリデー(ワーホリ)は、語学力を飛躍的に向上させる絶好の機会です。現地での生活を通じて、教室では得られない実践的な言語スキルが身に付きます。以下にその具体的な方法と効果を説明します。

ワーホリ先の国では、日常生活の中で現地の言語を使用する機会が豊富です。スーパーでの買い物、レストランでの注文、公共交通機関の利用など、日常のあらゆる場面が学びの場となります。これにより、教科書的な言語ではなく、実際に使われている生きた言葉を習得できます。

ワーホリビザでの就労経験も語学力向上に大いに役立ちます。現地の職場では、同僚や上司とのコミュニケーションを通じて、ビジネスシーンで必要な専門用語や表現を学べます。特にサービス業や観光業で働く場合、多くの現地人や観光客と接する機会が多く、自然と語学力が鍛えられます。

多くのワーホリ参加者は、現地の語学学校に通うこともあります。語学学校では、体系的な言語学習ができるだけでなく、他の留学生との交流を通じてモチベーションを維持できます。また、授業後に友人と現地のカフェで会話を楽しんだり、勉強会を開いたりすることで、学んだ内容を実践的に活用することができます。

ワーホリ中に出会う様々な国籍の人々との交流も、語学力向上の重要な要素です。異文化の友人とコミュニケーションを取ることで、異なるアクセントや表現方法に慣れることができます。また、異文化理解も深まり、コミュニケーション能力全般が向上します。

言語の壁を乗り越える経験は、自己成長にも繋がります。最初はうまく伝えられなかったことが、次第にスムーズに話せるようになることで自信がつき、さらに積極的にコミュニケーションを図るようになります。この自信は、帰国後の就職活動やキャリア形成にも大きなプラスとなります。

ワーホリのメリット2 「キャリアの強化」

キャリアの強化

ワーキングホリデー(ワーホリ)は、異文化体験や語学力の向上だけでなく、キャリアの強化にも大いに役立ちます。以下に、ワーホリがどのようにキャリアの強化に繋がるかを具体的に説明します。

異文化理解と適応力の向上

ワーホリでの経験は、異なる文化や価値観に触れることで異文化理解を深め、適応力を養います。多文化環境での生活や仕事を通じて、異なるバックグラウンドを持つ人々との協働が求められるため、柔軟な思考と適応力が身につきます。これらのスキルは、国際的なビジネス環境やグローバル企業で特に重視されます。

実践的な語学力の習得

現地での生活や仕事を通じて得た語学力は、ビジネスシーンでも大いに役立ちます。特に、英語圏でのワーホリ経験は、ビジネス英語や専門用語の習得にも繋がります。これにより、帰国後のグローバル企業での就職活動や昇進の際に大きなアドバンテージとなります。

プロフェッショナルなネットワークの構築

ワーホリ中に出会う人々との繋がりは、将来的なキャリアにおいて重要な資産となります。現地での仕事を通じて築いたネットワークは、帰国後のビジネスチャンスやキャリアアップに繋がることがあります。また、国際的な人脈は、海外でのビジネス展開や国際プロジェクトへの参加においても有益です。

海外での生活や仕事の経験は、自己成長と自信の向上にも繋がります。異国の地で新しい環境に適応し、様々な挑戦を乗り越えることで、自己効力感が高まります。この自信は、帰国後の就職活動や職場でのリーダーシップ発揮にも寄与します。新しいことに挑戦する姿勢や問題解決能力は、多くの企業で求められる重要なスキルです。

ワーホリ中に得られる実践的なスキルは多岐にわたります。例えば、サービス業での接客スキル、農業での体力仕事、観光業でのホスピタリティなど、様々な分野での経験が積めます。これらのスキルは、職種に関わらず、仕事において大いに役立つものです。

ワーホリのデメリット1 「健康と安全のリスク」

ワーキングホリデー(ワーホリ)は、異文化体験や語学力向上の貴重な機会ですが、一方で健康と安全のリスクも伴います。以下に、ワーホリにおける主なリスクとその対策を説明します。

環境の変化: 異国の気候や食文化に慣れないと、体調を崩すことがあります。例えば、気温差や湿度の違い、食事の内容が異なることで消化器系に負担がかかることがあります。

医療体制の違い: 海外では、日本の医療システムとは異なる場合が多いです。言語の壁や保険制度の違いにより、適切な医療サービスを受けるのが難しいこともあります。

感染症: 一部の国では、日本に比べて感染症のリスクが高い場合があります。特に予防接種が必要な感染症や、水や食物を介して感染する病気に注意が必要です。

対策:

  1. 渡航前に現地の医療体制や保険制度について調べ、適切な海外旅行保険に加入することが重要です。
  2. 必要な予防接種を受け、持病がある場合は英語で記載された診断書や薬の処方箋を持参すると安心です。
  3. 現地の気候や食文化について事前に情報収集し、適応するための準備をしておきましょう。

犯罪: 特に観光客や外国人が標的となる犯罪に注意が必要です。スリや詐欺、暴力犯罪のリスクがある地域もあります。

交通事故: 日本と交通ルールが異なる場合が多く、交通事故に巻き込まれるリスクがあります。特に右側通行や交通マナーの違いに注意が必要です。

自然災害: 地震や台風などの自然災害のリスクも考慮する必要があります。特に、自分が滞在する地域の自然災害リスクを理解し、対策を講じることが重要です。

対策:

  1. 現地の治安情報を常にチェックし、危険な地域には近づかないようにします。
  2. 現地の交通ルールを理解し、交通事故に注意することが大切です。
  3. 自然災害に備えて、避難場所や緊急連絡先を把握しておくことも重要です。

ワーホリのデメリット2 「キャリアの中断と再就職の難しさ」

メリットと真逆の内容になっていることにお気づきだと思いますが、以下のような状況が起こりえます。ワーキングホリデー(ワーホリ)は、異文化体験や語学力向上の貴重な機会ですが、一方でキャリアの中断と再就職の難しさというリスクも伴います。

職務経歴の空白: ワーホリ期間中、現在の職を離れるため、職務経歴に空白期間が生じます。この空白が長期になると、帰国後の就職活動でマイナス評価を受ける可能性があります。特に専門職やキャリアの連続性が求められる職種では、このリスクが高まります。

スキルの維持: 特定のスキルや知識が必要な職業では、ワーホリ期間中にそれらのスキルを維持するのが難しい場合があります。技術の進歩が早い業界では、最新の知識やスキルから取り残されるリスクがあります。

競争の激化: 帰国後、再就職を目指す際には、新卒や他の転職希望者との競争が激しくなります。特に日本の就職市場では、新卒一括採用の慣行が根強いため、中途採用の競争は厳しいです。

適応の難しさ: 海外での生活に慣れた後、再び日本の職場文化に適応するのは難しい場合があります。日本独自のビジネスマナーや労働習慣に再び馴染むには時間がかかることがあります。

まとめ

ワーキングホリデー(ワーホリ)は、異文化体験や語学力の向上、自己成長の機会を提供する一方で、いくつかのリスクや課題も伴います。現地での日常生活や職場での実践的なコミュニケーションを通じて、教室では得られない生きた言語スキルを習得できます。特に、英語圏でのワーホリはビジネス英語や専門用語の習得に大いに役立ちます。

異文化理解や適応力が養われ、多文化環境での協働スキルが身につくことが極めて強みになるでしょう。さらに、現地で築いたネットワークは将来的なビジネスチャンスに繋がる可能性があります。自己成長と自信の向上は、帰国後の就職活動や職場でのリーダーシップ発揮にも寄与します。様々な国籍の人々との交流を通じて、異なる価値観や生活様式を理解し、グローバルな視野を広げることができます。

一方、異国の気候や食文化、医療体制の違いから健康リスクが伴います。また、言語の壁や治安の問題もあります。事前の情報収集と準備が重要です。ワーホリ期間中に職務経歴に空白が生じ、帰国後の再就職が難しくなる可能性があります。特に専門職や技術職ではスキルの維持が課題となります。競争の激しい日本の就職市場で再び適応するためには、計画的なキャリア設計と継続的なスキルアップが必要です。

ワーホリに出発する前に、キャリアプランを明確にし、ワーホリ中に得るべきスキルや経験を計画します。現地でのネットワーク構築と継続的なスキルアップを意識し、帰国後の再就職活動に備えることが重要です。適切な海外旅行保険に加入し、健康と安全のリスクを最小限に抑える準備も怠らないようにしましょう。事前の準備と計画をしっかり行い、リスクを最小限に抑えることで、ワーホリの経験を最大限に活かすことができます。これにより、将来的なキャリアや個人の成長に大いに寄与することができるでしょう。

 

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