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短期滞在でも得られる「異文化のリアル」:カナダ、中国、ベトナムで感じた日本との違い

内山剛@外国語楽習30年

2006年 東京外国語大学中国語学科卒
山口県ゆめ回廊通訳案内士(中国語、英語)
HSK6級195点(2021年)TOEIC825点 (2022年)

現在は韓国語、ベトナム語を独学で学習する独男。

詳しい経歴に関しては定期的に記事を書いていますのでよかったらご覧ください。

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このブログを通じて皆様のお役に立てたらと思っています。

こんな方におすすめ

  • これはダミーのテキストです
  • これはダミーのテキストです

海外生活というと「長期留学」や「駐在」のように、年単位の滞在をイメージする方も多いかもしれません。
しかし実際には、数週間から数ヶ月の短期滞在でも、その国の文化、価値観、人との距離感の違いを肌で感じることができます。
僕自身、長期滞在の経験こそありませんが、これまでにカナダ、中国、ベトナムで生活をし、それぞれの国で「日本では気づけなかった大切なこと」を多く学びました。

今回は、その3つの国で得たリアルな経験談をもとに、「海外で暮らすとはどういうことか」「何に気をつけるべきか」「どんな発見があったのか」を具体的にお話しします。
きっと、これから海外へ行く予定の方にとってもヒントになる内容です。


カナダのホームステイで学んだ「時間」と「文化のズレ」

僕の初めての海外経験は、中学3年生のときのカナダホームステイ(3週間)
右も左もわからず、語学力もほぼゼロの状態で挑んだ“異国での初生活”は、まさに衝撃の連続でした。

特に印象に残っているのは「時間感覚」の違いです。
日本では「9時集合」と言われれば、8時50分には全員が揃っているのが常識。
しかしカナダでは、9時を過ぎてもみんなが笑顔で雑談を続け、9時20分にようやく出発。
当時の僕は神経質なタイプだったので、「なんで誰も焦らないんだ!?」と内心イライラしていました。

今思えば、それは単なる“文化の違い”です。
彼らにとっては「人とのコミュニケーションの時間」が最優先であり、予定時刻に多少遅れることは大きな問題ではありません。
日本では“時間を守る=信頼”ですが、カナダでは“人を大切にする=信頼”という価値観が根付いているのだと、後から気づきました。

この経験を通じて学んだのは、「自分の常識は他人の非常識になり得る」ということ。
当時は言葉が通じず、文句すら言えませんでしたが、いま振り返れば、あの“やきもきした気持ち”が、僕の異文化理解の第一歩だったのかもしれません。


中国で感じた「圧倒的なスケール」と人の温かさ

次に訪れたのは、2005年の中国・北京
友人と2泊3日で訪れたこの旅は、僕にとって「アジアを見る目」を変えるきっかけになりました。

万里の長城、天安門広場、故宮博物院――いわゆる定番の観光地を巡りながらも、何より印象に残ったのは**都市そのものの“スケール”**です。
とにかく広い。道幅も人の流れも、建物のスケールも、すべてが日本とは桁違いでした。

現地では偶然、当時勤める予定だった会社の北京支店長に会う機会があり、食事をご一緒しました。
彼の話を聞いて、「中国のビジネス文化はスピードも人間関係の作り方も日本と全く違う」と強く実感しました。
その後、僕は仕事で中国を50回以上訪れ、北(北京・大連)と南(広州・深圳)での文化やインフラの違いを何度も体験することになります。

北京のような北方都市は道が広く整然としており、国の“力”を感じます。
一方で南部は雑多で、活気と人間臭さが混在している。
この“国の中の多様性”が、中国の懐の深さでもあり、僕がこの国に惹かれる理由でもあります。


ベトナム・ハノイで学んだ「慣れる力」と“ローカルな幸せ”

そして最後に、7年前に滞在したベトナム・ハノイでの3ヶ月生活
現地パートナーと共同生活を送りながら、ハノイ郊外のマンションで暮らしました。

初めて行く人にとっては、確かにハードルが高い国です。
空気が悪く、道路もガタガタ。ランニング好きの僕には厳しい環境でしたが、それでも“住み心地の良さ”を強く感じました。

というのも、ベトナムの団地は「小さな街」のように機能しているのです。
敷地内にカフェ、コンビニ、ATM、ジム、スーパー、モールがあり、生活のすべてが徒歩圏内で完結します。
日本の地方のように「車がないと生活できない」ということがなく、むしろ便利でした。

住み始めた当初は、物価の安さや現地の人の人懐っこさにも驚きました。
3ヶ月の間、僕は毎朝ランニングをし、昼はビジネスの打ち合わせ、夜はローカルの屋台でご飯。
生活にリズムが生まれるにつれ、「どんな国でも慣れれば快適に暮らせる」という確信を持ちました。

海外での生活に必要なのは“完璧な英語力”ではなく、“慣れる力”と“受け入れる心”。
不便さや違和感を拒絶するのではなく、「そういうものだ」と受け入れることで、心がどんどん軽くなります。
そして気づけば、その国の文化が好きになっている――。
それが、ベトナムで僕が学んだ一番の教訓でした。


まとめ

短期間でも海外で暮らすと、自分の中の「当たり前」が次々と崩れていきます。
時間の感覚、距離感、食文化、生活のテンポ。
どれも日本とは違い、時に戸惑い、時に感動します。

けれど、その“違い”こそが旅の醍醐味であり、人を成長させるきっかけです。
「郷に入れば郷に従え」という言葉の通り、まずは現地に身を委ねてみること。
不安よりも、好奇心を持って飛び込んでみること。
その積み重ねが、人生を何倍も豊かにしてくれると僕は信じています。


【こんな人におすすめ】

  • 海外生活に興味はあるけれど、一歩踏み出せない人

  • 留学・駐在・出張などで海外滞在を控えている人

  • 異文化を通じて自分の価値観を広げたい人

  • “短期でも深く学べる”海外体験をしたい人

  • 日本の常識を一度リセットして、新しい視点を得たい人

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内山剛@外国語楽習30年

2006年 東京外国語大学中国語学科卒
山口県ゆめ回廊通訳案内士(中国語、英語)
HSK6級195点(2021年)TOEIC825点 (2022年)

現在は韓国語、ベトナム語を独学で学習する独男。

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