こんな方におすすめ
- 英語を仕事で使えるようになるまで何年かかるのか知りたい人
- 中国語を仕事で使えるレベルになるまでの期間が気になる人
- 外国語を勉強しているのに、実際の会話になると自信がない人
「英語を仕事で使えるようになるまで何年かかりますか?」
「中国語は何年勉強すれば仕事で使えますか?」
外国語を勉強していると、気になる質問だと思います。
3か月。
1年。
3年。
5年。
検索すると、さまざまな数字が出てきます。
しかし私自身の経験を振り返ると、
この質問に「○年です」と一つの数字だけで答えるのはかなり難しい
と感じます。
私は大学で中国語を専攻し、その後、国際物流・通関関連の仕事で顧客対応を経験しました。
その後も中国輸入を長く続け、中国企業とのやり取りをしてきました。
英語についても勉強を続け、海外顧客とのメール対応など仕事で使ってきました。
現在の資格だけを見ると、
英語はTOEIC825。
中国語はHSK6級。
という数字があります。
しかし、
資格を取った日から突然外国語で仕事ができるようになったわけではありません。
むしろ、
勉強する。
少し使う。
失敗する。
聞き取れない。
調べる。
また使う。
ということを繰り返して、
少しずつ「仕事で使える外国語」になっていきました。
今回は、
英語と中国語について、
私の場合、仕事で使えるレベルになるまでどのくらいかかったのか
を振り返ってみたいと思います。
そもそも「仕事で使えるレベル」をどう定義するか
まず、ここを決めないと年数を語れません。
例えば、
簡単な英語メールを書ける。
これも仕事で使えるレベルです。
外国人からの電話を一人で対応できる。
これも仕事で使えるレベルです。
英語で契約交渉する。
海外企業相手にプレゼンする。
クレーム対応する。
これも全部、
「仕事で英語を使う」
です。
必要なレベルは全く違います。
中国語も同じです。
商品の価格を聞く。
納期を確認する。
Wechatで仕入先とやり取りする。
電話する。
中国へ行って工場と商談する。
通訳する。
それぞれ難易度が違います。
だから私は、
仕事で使えるレベルを、
「間違えないこと」ではなく、「外国語を使って仕事を前に進められること」
と考えています。
分からなければ聞き返す。
知らない単語は調べる。
必要ならメールで再確認する。
それでも仕事を止めずに進められる。
ここまでできれば、
「仕事で使っている」
と言っていいと思います。
中国語は大学4年間の勉強後、卒業直後から実務で使い始めた
私の場合、中国語については比較的流れが分かりやすいです。
2002年に大学へ入り、中国語を専攻しました。
そして2006年に卒業。
卒業後は国際物流・通関関連の仕事に入りました。
そこで輸入関係の営業やカスタマーサポートに関わり、海外とのやり取りを経験しました。
つまり単純に期間だけを見るなら、
大学で約4年間中国語を学んだ後、仕事の現場へ入った
ということになります。
ただし、
大学を卒業した時点で、
「中国語なら何でもできます」
という状態だったわけではありません。
むしろ、
大学で学んだ中国語と、
実際の仕事で使う中国語は別物でした。
これはかなり重要です。
大学4年間=仕事で自由に話せる、ではなかった
大学で中国語を専攻すると、
一般の人よりかなり多く中国語へ触れます。
文法。
単語。
読解。
リスニング。
中国文化。
さまざまな勉強をします。
しかし、
大学の授業で中国語を学ぶことと、
実際の取引先から電話がかかってくることは全く違います。
授業なら、
ある程度テーマが分かります。
教材があります。
先生も学習者向けに話します。
しかし仕事では、
相手が何を言うか分かりません。
商品名。
会社名。
地名。
数字。
物流用語。
専門用語。
突然出てきます。
しかも、
「分からないので今日は終わります」
とは言えません。
だから私は、
大学4年間で基礎を作り、仕事に入ってから実用中国語を作った
という感覚があります。
これは語学学習を考えるうえで大切だと思います。
学校を卒業した瞬間が完成ではありません。
むしろ実際に使い始めてから、
本当の勉強が始まる部分があります。
「仕事で使えるようになった日」は存在しない
中国語について、
「何年目に仕事で使えるようになりましたか?」
と聞かれても、
正直、
この日から突然使えるようになった
という日はありません。
最初は簡単なメール。
次に問い合わせ。
次に電話。
次に少し複雑なやり取り。
というように、少しずつ範囲が広がりました。
例えば、
価格を確認するだけならできる。
しかしクレームになると難しい。
普通の中国語なら聞ける。
しかし早口になると聞けない。
文章なら理解できる。
電話だと分からない。
こうした段階があります。
だから、
「仕事で使えるレベル」
というのは線ではなく、
グラデーション
だと思っています。
最初は20%。
次に30%。
50%。
というように、できる範囲が増えていきます。
中国輸入を始めてから、中国語がさらに実務寄りになった
2010年頃からは、中国輸入・EC事業にも長く関わるようになりました。
ここで中国語の使い方も変わりました。
学校で習う中国語ではなく、
商品。
価格。
数量。
MOQ。
納期。
品質。
不良品。
梱包。
物流。
こうした言葉を使います。
例えば、
「この商品の最低発注数量はいくつですか?」
「この部分を変更できますか?」
「不良品が何個ありました」
「再製作できますか?」
といったやり取りです。
外国語学習として見ると、
かなり狭い中国語かもしれません。
しかし仕事では、
狭くても深く使えること
が非常に重要です。
私は中国語全体のすべての単語を知っているわけではありません。
しかし中国輸入や貿易で何度も使う表現は、自然に出るようになります。
これが、
「仕事で使える外国語」
だと思います。
実務では中国語力より「確認力」が重要だった
中国語を仕事で使うようになって分かったのは、
中国語が上手いだけでは仕事はできない、
ということです。
例えば中国側から、
「できます」
という返事が来る。
それを理解できる。
これは中国語力です。
しかし、
何ができるのか。
いつまでにできるのか。
いくらなのか。
量産でも同じなのか。
ここまで確認する。
これは仕事の能力です。
つまり必要なのは、
中国語+業務理解
です。
私はここが、
外国語を「話せる」と「仕事で使える」の大きな違いだと思っています。
HSKの問題を解けても、
発注数量を確認し忘れたら仕事では困ります。
中国語が多少不自然でも、
数字。
納期。
仕様。
を正確に確認できる人の方が、仕事では信頼される場合があります。
英語は中国語より「何年かかった」と答えにくい
一方、英語については、
中国語以上に、
「○年かかった」
と答えるのが難しいです。
日本人の多くと同じように、学校で長く英語を勉強しています。
その後も勉強を続け、TOEICでは825点を取得しました。
仕事でも海外顧客との英語メール対応などを経験しました。
しかし、
学校で英語を始めた年から数えるのか。
本気で勉強し直した時点から数えるのか。
仕事で初めて使った時点までなのか。
どこをスタートにするかで年数が変わります。
だから英語について私は、
年数より「壁を越えた順番」で考えた方が分かりやすい
と思っています。
英語では「テストで分かる」と「相手の英語が聞こえる」の間に壁があった
英語について印象に残っているのが、
実際の英会話での壁です。
試験ならある程度できる。
英文も読める。
単語も知っている。
しかし実際にホームステイなどで外国人が自然に話すと、
思ったほど聞き取れない
という経験がありました。
これはかなり大きな気づきでした。
英語を勉強している。
だから英語が使える。
と思っていた。
しかし、
目の前の外国人が話している内容が分からない。
この差があります。
そこで、
「英語を知っていること」
と、
「英語の音をリアルタイムで処理できること」
は別なのだと分かりました。
これは中国語とはまた違う壁でした。
TOEIC825でも「すべての英語が聞ける」わけではない
TOEIC825という点数だけを見ると、
ある程度英語ができる人、
という印象を持たれるかもしれません。
もちろん、試験勉強を通して身についた力は大きいです。
単語。
文法。
リスニング。
読解。
かなり鍛えられます。
しかし、
TOEIC825=海外の電話を全部余裕で処理できる
という意味ではありません。
実際の英語には、
アクセント。
話す速さ。
電話の音質。
専門用語。
相手独自の表現。
があります。
さらに仕事の場合、
ただ聞き取るだけでは足りません。
聞きながら内容を理解して、
次に何を返すのか考える必要があります。
ここで、
試験とは違う能力が求められます。
英語はメールから仕事で使いやすかった
私の場合、英語については、
メール対応
が実務への入り口として非常に大きかったと思います。
メールなら、
文章を読み直せます。
分からない単語を調べられます。
返事を書く時間があります。
自分の英文を確認できます。
これは外国語を仕事に使い始める方法として、かなり良いと思います。
電話はいきなり難易度が上がります。
聞き直す時間が限られる。
相手は待っている。
予想外の質問が来る。
だから、
読み書き。
メール。
チャット。
電話。
対面。
という順に難しく感じる人は多いと思います。
私も、
「まず文字で仕事に使う」
という段階があったからこそ、外国語を実務へつなげやすかったと思っています。
中国語と英語では「仕事で使える」までの道が違った
私自身を振り返ると、
中国語は、
大学で体系的に学ぶ→卒業後すぐ実務へ→仕事で鍛える
という流れでした。
一方英語は、
学校教育→試験勉強→実際の会話で壁を感じる→実務メールなどで使う→会話・電話を鍛える
という流れに近いです。
だから、
どちらが早かったかと言えば、
中国語の方が、
「学ぶ」
から、
「仕事で使う」
への流れははっきりしていました。
大学で中国語を4年間学び、卒業後に国際物流・通関の仕事へ入ったからです。
英語は、
かなり長い期間勉強していても、
実際のコミュニケーション力とは別に鍛える必要がありました。
ここが二つの言語の大きな違いでした。
「3年勉強したから仕事で使える」ではない
外国語について、
「3年やれば話せますか?」
と聞かれることがあります。
私は、
何年やったかだけでは判断できない
と思っています。
例えば3年間、
毎日単語帳と文法問題だけを勉強した人。
1年間、
外国人と毎日仕事で話した人。
どちらの方が実務で使えるか。
単純には決められません。
学習時間だけではなく、
何をしたか。
どれくらい使ったか。
どんな場面で使ったか。
が重要だからです。
私自身、中国語も大学で勉強しただけでは完成しませんでした。
実務で、
分からない。
調べる。
聞き返す。
メールを書く。
電話する。
という経験を繰り返したから使える範囲が広がりました。
外国語は、
年数より使用回数
を見る方が実態に近いと感じています。
仕事で一番伸びるのは「困ったとき」
これは私自身かなり感じています。
例えば教科書に、
「不良品が100個あって工場へ再製作を依頼する中国語」
が必ず載っているわけではありません。
仕事で実際に問題が起きる。
どう言えばいいか分からない。
調べる。
相手へ伝える。
返事が来る。
さらに返す。
こういう経験をすると、その表現は強く残ります。
英語でも同じです。
お客様から予想外の質問が来る。
聞き取れない。
もう一度聞く。
対応する。
終わった後に、
「あの表現は何だったのか」
と調べる。
この経験が学習になります。
だから仕事で外国語を使い始めると、
必要に迫られて覚える量が増える
のです。
これは単語帳とは違う強さがあります。
完璧になるまで仕事で使わない、では遅い
外国語を仕事で使いたい人の中には、
「もう少し英語が上達したら応募しよう」
「HSKを取ってから中国語を使おう」
と考える人もいると思います。
もちろん一定の基礎は必要です。
しかし私は、
完璧になってから実務へ行く必要はない
と思っています。
むしろ実務へ入らないと分からないことがあります。
例えば、
どの単語を本当に使うのか。
何が聞き取れないのか。
何を間違えやすいのか。
どんな表現を頻繁に使うのか。
仕事をすると明確になります。
そこで足りない部分を勉強する。
この方が効率的です。
私は、
勉強→仕事
ではなく、
勉強→少し仕事で使う→不足を勉強→さらに使う
という循環が理想だと思っています。
私なら「仕事で使えるまで何年?」にこう答える
私自身の経験から答えるなら、
中国語については、
大学で約4年間学んだ後、卒業直後から仕事で使い始めた。
ただし、
4年で完成した、
という意味ではありません。
むしろそこから何年も実務の中で鍛えました。
英語については、
学校教育から数えればかなり長い期間になります。
そのため、
「○年で仕事レベルになった」
と一つの数字にはできません。
ただ確実に言えるのは、
試験で点数を取れるようになった時期と、実際の相手を前にして使えるようになった時期は同じではなかった
ということです。
英語は特に、
実際の会話。
ホームステイ。
仕事のメール。
海外顧客対応。
などを経験することで、
「勉強している英語」から「使う英語」へ変わっていきました。
これから仕事で外国語を使いたい人は「1年目」から使った方がいい
もし今の私がゼロから外国語を始めて、
将来仕事で使いたいと思っているなら、
何年も勉強だけすることはしません。
例えば最初の半年で、
基本文法。
発音。
基本語彙。
を学ぶ。
その段階から、
外国人とチャットする。
AIと会話する。
簡単なメールを書く。
仕事を想定した練習をする。
1年以内には、
何らかの形で実際に使う環境へ入る。
私ならそうします。
理由は、
実際に使わなければ、自分に何が足りないか分からない
からです。
5年間勉強してから初めて外国人と話して、
「全然聞き取れない」
と気づくより、
半年目で気づいた方がいい。
そこから学習方法を変えられます。
仕事で必要なのは「全部分かる力」ではない
これは非常に大切だと思います。
外国語で仕事をすると、
知らない単語は必ず出てきます。
聞き取れないこともあります。
相手の意味が分からないこともあります。
だから、
「全部分かるようになったら仕事で使おう」
では永遠に始められません。
必要なのは、
分からなければ、
Could you repeat that?
Could you say that again?
你可以再说一遍吗?
と聞けること。
あるいは、
メールで送ってください。
数字を確認させてください。
というように対応できることです。
つまり、
分からないことを処理する力も外国語力の一部
です。
私は仕事で外国語を使うようになって、ここをかなり強く感じました。
まとめ|外国語は「何年勉強したか」より「何年使ったか」
英語と中国語を仕事で使えるようになるまで何年かかったのか。
私の場合、中国語は、
大学で約4年間中国語を学び、
卒業後すぐに国際物流・通関関係の仕事へ入り、
実務の中で使い始めました。
しかし、
4年間勉強したから完成した
のではありません。
仕事で使い始めてからも、
分からない。
失敗する。
調べる。
確認する。
ということを繰り返してきました。
英語はさらに、
単純に年数だけでは説明できません。
学校で長く勉強し、
試験対策をし、
TOEICで点数を取り、
それでも実際の会話では聞き取れない経験をしました。
その後、
海外とのメール。
外国人との会話。
実際の仕事。
を通じて少しずつ使える範囲が増えました。
だから私は、
外国語について、
「何年勉強すれば仕事で使えますか?」
という質問より、
「何年目から実際に使い始めますか?」
という質問の方が大切だと思っています。
1年勉強して使わない。
3年勉強して使わない。
5年勉強して使わない。
より、
半年勉強する。
少し使う。
失敗する。
また勉強する。
もう一度使う。
この方が仕事につながりやすい。
私自身の経験を振り返ると、
仕事で使える外国語は、教科書の中で完成したのではなく、実際に仕事で使いながら作られた
と感じています。
年数は目安です。
大切なのは、
勉強した時間ではなく、
外国語を使って何回仕事を前に進めたか。
私は今では、こちらの方がはるかに重要だと思っています。