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語学学習が続かない人へ|英語・中国語の勉強を中断しても挫折しない「再開ルール」

内山剛@外国語楽習30年

2006年 東京外国語大学中国語学科卒
山口県ゆめ回廊通訳案内士(中国語、英語)
HSK6級195点(2021年)TOEIC825点 (2022年)

現在は韓国語、ベトナム語を独学で学習する独男。

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このブログを通じて皆様のお役に立てたらと思っています。

こんな方におすすめ

  • 英語や中国語の勉強を何度も挫折している方
  • 仕事や家事が忙しく、毎日勉強する時間を確保できない方
  • 過去に取得した語学力を取り戻したい方

英語や中国語を勉強している方なら、一度は「今度こそ毎日勉強を続けよう」と決意した経験があるのではないでしょうか。

新しい教材を購入し、学習計画を立て、最初の数日間は順調に勉強する。

ところが、仕事が忙しくなったり、生活環境が変わったりすると、少しずつ勉強時間が減ってしまいます。

そして、気がつくと1週間、場合によっては1か月以上、教材を開いていなかったということもあります。

ここで多くの学習者が考えるのが、「また続かなかった」「これまでの努力が無駄になってしまった」ということです。

 

しかし、私は語学学習で重要なのは、一度も休まずに続けることだけではないと考えています。

むしろ、学習が中断したときに、どのように再開するかという仕組みを持っておくことが大切です。

私自身も、英語や中国語を学習する中で、仕事や生活環境の変化によって学習習慣が崩れた経験があります。

今回は、語学学習を継続することが苦手な方に向けて、中断後の学習を再開するための具体的な方法を解説します。

 

1. 語学学習が続かない本当の問題は「中断後」にある

語学学習について調べると、「毎日勉強することが大切」「学習を習慣化しましょう」というアドバイスをよく見かけます。

もちろん、継続的な学習は語学力の向上に役立ちます。

しかし、ここで考えたいのは、毎日勉強することを目標にしすぎると、かえって学習を続けにくくなる場合があるということです。

例えば、毎日30分間の英語学習を目標にしたとします。

最初の1週間は順調に勉強できたものの、仕事が忙しくなり、3日間勉強できなかったとしましょう。

このとき、「3日間も休んでしまった。遅れを取り戻さなければならない」と考える方もいるかもしれません。

すると、本来は30分だった学習時間に、休んだ分の90分を追加しようとする場合があります。

しかし、仕事が忙しくて勉強できなかった人にとって、さらに長い学習時間を確保することは簡単ではありません。

結果として、「まとまった時間が取れるようになってから再開しよう」と考え、そのまま学習から離れてしまうことがあります。

 

私は、このような状況では、学習内容そのものよりも、再開するときの心理的な負担が大きくなっていると考えています。

もちろん、すべての学習者が同じ理由で勉強を中断するわけではありません。

教材が難しすぎる場合もあれば、学習目標が曖昧な場合もあります。

仕事や家庭の事情によって、現実的に勉強時間を確保できない場合もあるでしょう。

しかし、理由が何であっても、学習を再開するための仕組みを持っておくことには意味があります。

例えば、毎日30分の学習を予定していたとしても、中断した翌日は5分だけ勉強するというルールを設けます。

その5分間で、以前覚えた表現を一つ思い出すだけでも構いません。

大切なのは、休んだ分を取り戻そうとすることではなく、学習を再び始めることです。

また、語学学習においては、一定期間学習を休んだからといって、それまで身につけた知識がすべて失われるわけではありません。

ただし、使用していなかった単語や表現をすぐに思い出せなくなることはあります。

そのため、中断後には、新しい知識を大量に覚えるよりも、以前学習した内容を実際に思い出せるか確認することが役立ちます。

 

例えば、過去に学習した英語の表現を使って短い文章を作ったり、中国語で簡単な自己紹介をしたりする方法です。

このような小さな学習から再開すれば、長期間の学習計画を最初から作り直す必要もありません。

語学学習において重要なのは、継続できなかった自分を責めることではなく、再開できる状態を維持することです。

毎日勉強するための計画だけでなく、勉強を休んだ後に戻ってくるための計画も必要なのです。

2. 1週間勉強しなかった場合、最初に何を復習すべきか

語学学習を中断した後、多くの方が悩むのが、どこから勉強を再開すべきかという問題です。

例えば、英語の教材を第10課まで進めていたものの、1週間勉強できなかったとします。

このとき、第1課からすべて復習し直すべきでしょうか。

あるいは、何もなかったように第11課へ進むべきでしょうか。

私は、どちらか一方に決める必要はないと考えています。

まず、以前学習した内容をどれくらい覚えているのか確認することをおすすめします。

例えば、第10課で学習した単語や表現を、教材を見ずに思い出してみます。

その後、実際に短い文章を作ってみましょう。

 

英語であれば、

"I think this is a good idea."

これはよいアイデアだと思います。

という表現を覚えていた場合、別の内容へ応用します。

"I think we should change our schedule."

予定を変更すべきだと思います。

このように、以前学習した表現を使って新しい文章を作ることで、知識を実際に使用できるか確認できます。

 

中国語でも同様です。

例えば、

"我觉得这个方法很好。"

Wǒ juéde zhège fāngfǎ hěn hǎo.

この方法はとてもよいと思います。

という文章を覚えていた場合、次のように変えてみます。

"我觉得我们应该改变计划。"

Wǒ juéde wǒmen yīnggāi gǎibiàn jìhuà.

私たちは計画を変更すべきだと思います。

 

このような練習を通じて、以前学習した文法や単語がどれくらい身についているのか確認できます。

ここで重要なのは、覚えていなかった内容があっても、必ずしも最初からすべて学習し直す必要はないという点です。

例えば、10個の表現を復習して、7個は問題なく使えたとします。

その場合、残りの3個を重点的に復習するという方法が考えられます。

反対に、ほとんど思い出せなかった場合には、教材を少し戻って復習することも有効です。

このように、実際の理解度に応じて学習範囲を調整することが大切です。

また、学習を中断した期間によって、再開方法を変えることも考えられます。

 

3日間の中断

以前学習した単語や表現を一つ復習し、そのまま通常の学習へ戻ることを検討します。

 

1週間の中断

直近の学習内容をいくつか思い出し、使えなかった部分を重点的に復習します。

 

1か月程度の中断

まず現在の理解度を確認し、忘れている部分を整理したうえで、学習時間を少しずつ増やします。

これらは絶対的なルールではありませんが、再開方法を考える際の目安になります。

 

さらに、語学学習では、一度に大量の内容を復習するより、時間を空けながら繰り返し学習する方法が役立つことが研究でも示されています。

そのため、中断した分を一日で取り戻そうとするよりも、必要な内容を数日に分けて復習する方がよい場合があります。

私がおすすめしたいのは、学習を再開した最初の日に、すべてを完璧にしようとしないことです。

まずは、自分が何を覚えていて、何を忘れているのか確認する。

そして、次に何を学習するかを決める。

語学学習の再開では、過去の学習をすべてやり直すことよりも、現在の自分に必要な復習を見つけることが重要なのです。

3. 5分間のアウトプットで英語・中国語の学習習慣を再起動する

語学学習を再開する際におすすめしたいのが、5分間だけアウトプットする方法です。

ここで重要なのは、5分間で大量の単語を覚えたり、難しい文法問題を解いたりする必要はないということです。

むしろ、短い時間の中で、自分の考えを外国語で表現することを目的にします。

例えば、英語と中国語を学習している場合、次の5段階で練習します。

 

STEP 1:THINK(考える)

まず、日本語で伝えたい内容を一つ決めます。

例えば、

「今日は仕事が忙しかったので、家でゆっくり休みたい」

という文章です。

最初から複雑な内容を考える必要はありません。

その日に経験したことや、普段感じていることなど、身近なテーマで十分です。

 

STEP 2:ENGLISH(英語で表現する)

次に、その内容を英語で表現します。

"I was busy at work today, so I want to relax at home."

今日は仕事が忙しかったので、家でゆっくり休みたいです。

重要なのは、最初から完璧な英文を作ることではありません。

自分が知っている単語や文法を使い、まず一文を完成させます。

 

STEP 3:中文(中国語で表現する)

同じ内容を中国語でも表現します。

"今天工作很忙,所以我想在家好好休息。"

Jīntiān gōngzuò hěn máng, suǒyǐ wǒ xiǎng zài jiā hǎohǎo xiūxi.

今日は仕事が忙しかったので、家でゆっくり休みたいです。

英語と中国語では、単語や文法の構造が異なります。

しかし、同じ考えを両方の言語で表現することで、意味の共通点と表現方法の違いを比較できます。

 

STEP 4:REFINE(修正する)

次に、自分が作成した文章を確認します。

例えば、文法が正しいか、より自然な表現がないかを調べます。

AIを利用している場合は、自分の文章を添削してもらう方法もあります。

ただし、修正された英文や中国語を眺めるだけでは、十分なアウトプットにはなりません。

どこが修正されたのか、なぜそのように表現するのかを理解することが大切です。

 

STEP 5:RETRY(もう一度表現する)

最後に、修正後の文章を見ずにもう一度発音します。

英語と中国語の両方で、同じ内容を自分の言葉として表現できるか確認します。

ここまでを5分間程度で行います。

もちろん、内容によっては5分以上かかることもあります。

しかし、学習の再開段階では、時間を厳密に守ることより、短いアウトプットを実際に行うことが重要です。

この方法には、もう一つメリットがあります。

それは、学習内容を自分の日常生活と結びつけられることです。

例えば、仕事が忙しかった日には仕事の話をする。

買い物へ行った日には、購入した商品について説明する。

海外生活をしている場合には、銀行や住居、インターネット契約など、日々の経験を題材にすることもできます。

教科書に書かれた文章を暗記するだけではなく、自分が実際に伝えたい内容を外国語へ変換するのです。

 

私は、特に中級者以上の学習者にとって、このような短いアウトプットを習慣化することには価値があると考えています。

語彙や文法の知識があっても、それを実際に使う機会が少なければ、会話中にすぐに表現できないことがあります。

だからこそ、短時間でも自分の考えを外国語で表現する練習を取り入れたいところです。

5分間の学習は、それだけですべての語学力を伸ばす万能な方法ではありません。しかし、学習を再開し、

アウトプットの習慣を取り戻すきっかけにはなります。

4. 完璧な継続よりも「何度でも再開できる仕組み」が重要な理由

語学学習を長期的に続けるためには、学習時間や教材を決めることだけでなく、生活の変化に対応できる仕組みを作ることが重要です。

例えば、毎日1時間の勉強を予定していたとしても、仕事が忙しくなれば、その時間を確保できない日もあるでしょう。

また、引っ越しや転職、海外移住など、生活環境が大きく変わる時期には、語学学習の優先順位が一時的に下がることもあります。

そのようなときに、以前と同じ学習計画を無理に維持しようとすると、かえって負担が大きくなる場合があります。

そこで、私は「再開するためのルール」をあらかじめ決めておくことをおすすめします。

具体的には、学習が中断しても、休んだ分をすべて取り戻そうとしないことです。

例えば、1週間勉強できなかった場合でも、翌日に7日分の勉強をまとめて行う必要はありません。

まずは一文だけ英語で話す。

あるいは、中国語でその日にあった出来事を説明する。

そこから学習を再開します。

こうした考え方を、私は「Restart Rule」として学習の仕組みに取り入れています。

重要なのは、中断した期間を失敗として扱うのではなく、再開するための行動を明確にしておくことです。

 

例えば、次のようなルールが考えられます。

「3日間勉強できなかった場合は、以前学習した表現を一つ声に出す」

「1週間勉強できなかった場合は、5分間のアウトプットから再開する」

「1か月勉強できなかった場合は、現在の理解度を確認してから学習計画を調整する」

このように、学習の中断期間に応じて再開方法を決めておけば、毎回最初から学習計画を作り直す必要がなくなります。

また、語学学習では、学習時間だけを記録するのではなく、実際に何ができるようになったのかを確認することも重要です。

例えば、英語で以前より長く話せるようになった、中国語で自分の意見を説明できるようになった、以前は理解できなかった

動画の内容が分かるようになった、といった変化です。

こうした成果は、学習時間の長さだけでは測れません。

一日30分勉強したとしても、教材を眺めているだけでは十分なアウトプットにならない場合があります。

 

反対に、短い時間でも、苦手な表現を練習したり、自分の考えを外国語で説明したりすることで、

意味のある学習につながる場合があります。

もちろん、語学力を大きく伸ばすためには、学習内容に応じて十分な練習量を確保する必要があります。

5分間だけ勉強すれば、どのような目標にも到達できるということではありません。

しかし、長期的な学習を考えた場合、毎回完璧な学習環境を用意しようとするより、状況に応じて学習量を調整できる方が

続けやすい場合があります。

 

特に社会人の場合、学生時代のように毎日決まった時間を確保することが難しい方も多いでしょう。

そのため、理想的な学習時間と、最低限の学習時間を分けて考える方法が有効です。

例えば、通常は30分間勉強する。

忙しい日は5分間だけアウトプットする。

どうしても勉強できない日は無理をせず、次に時間が取れたときに一文から再開する。

このように柔軟に対応することで、学習を中断した際の負担を減らせます。

また、毎日勉強できたかどうかだけで、自分の語学学習を評価しないことも大切です。

例えば、1週間に3回しか勉強できなかったとしても、その3回で苦手な表現を使えるようになったのであれば、

学習成果があったと考えられます。

反対に、毎日勉強していても、学習内容が自分の目標と合っていなければ、十分な効果が得られない場合もあります。

語学学習を長く続けるためには、継続回数だけでなく、学習の質や自分の成長も確認していきましょう。

 

大切なのは、一度も学習を中断しないことではなく、中断しても再び学習へ戻ってこられる仕組みを持つことなのです。

まとめ

語学学習では、毎日勉強することが大切だと言われます。

しかし、仕事や生活環境の変化によって、学習を中断しなければならない時期もあります。

そのようなときに重要なのは、休んだ分をすべて取り戻そうとすることではありません。

まず現在の理解度を確認し、必要な部分を復習しながら、無理のない範囲で学習を再開することです。

英語や中国語の勉強を再開する際には、一日5分間のアウトプットから始める方法もあります。

自分の考えを一文だけ外国語で表現する。

その文章を修正し、もう一度声に出して練習する。

こうした小さな行動でも、学習習慣を取り戻すきっかけになります。

そして、学習を中断したときのために、自分なりのRestart Ruleを決めておきましょう。

語学学習は、一度の挫折ですべてが終わるものではありません。

中断したとしても、再び学び始めることはできます。

語学学習で本当に必要なのは、完璧な継続ではなく、何度でも学び直せる仕組みなのではないでしょうか。

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内山剛@外国語楽習30年

2006年 東京外国語大学中国語学科卒
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