こんな方におすすめ
- 2つの言語が混ざらないか不安な人
- 英語と中国語のどちらを優先すべきか迷っている人
- 子どもに英語と中国語の両方を学ばせたい人
英語と中国語を同時に勉強していると、よく迷うことがあります。
「どちらを先に勉強すればいいのか?」
という問題です。
朝に英語をやる。
その後、中国語をやる。
それとも中国語を先にして、英語を後にする。
あるいは、1日ごとに分ける。
方法はいくつもあります。
結論から言うと、
全員が英語から始めるべき、あるいは中国語から始めるべきという決まりはありません。
おすすめなのは、
今一番伸ばしたい言語を先にすることです。
そして、一度時間を空けてから、もう一方の言語を勉強します。
今回は、英語と中国語を同じ日に勉強するとき、どのように順番を決めればよいのか。
社会人でも続けやすい形で考えていきます。
1.英語が先、中国語が後と固定する必要はない
英語と中国語を学んでいると、
「英語は世界共通語だから先にやるべき」
「中国語は発音が難しいから朝にやった方がいい」
など、いろいろな考え方があります。
しかし、順番はその人の目的によって変わります。
例えば現在、中国語を本気で伸ばしたい人がいるとします。
半年後に中国へ行く。
仕事で中国語を使う。
HSKを受験する。
このような明確な目的があるのであれば、集中力が高い時間を中国語へ使った方がよいでしょう。
朝が一番集中できるのであれば、中国語を朝にします。
英語は夕方や夜に回します。
逆に、TOEIC受験が近い。
英語面接がある。
海外転職のために英語を急いで伸ばしたい。
この場合は英語を先にします。
つまり、
言語で順番を決めるのではなく、優先順位で決める。
これが基本です。
また、毎日50%ずつに分ける必要もありません。
英語50%。
中国語50%。
と考えると、どちらもなかなか前へ進まないことがあります。
そこで、
今月は中国語70%、英語30%。
来月は英語70%、中国語30%。
という方法もあります。
一方を「伸ばす言語」。
もう一方を「維持する言語」。
このように役割を分けます。
例えば中国語を伸ばしている時期なら、
新しい文法。
新しい単語。
発音。
リスニング。
これらを中国語で行います。
英語は、
ニュースを読む。
動画を見る。
単語を10分復習する。
といった維持学習にします。
そして一定期間が過ぎたら逆にします。
この方法なら二言語を完全に止める必要がありません。
外国語学習では、「両方を毎日完璧にやる」と考えると負担が大きくなります。
それよりも、
今はどちらを伸ばす期間なのか
を決めておく。
それだけでも学習計画はかなり作りやすくなります。
2.英語の直後に中国語を始めるより、一度間隔を空ける
英語を30分勉強する。
終わった瞬間に中国語へ切り替える。
さらに30分後、また英語。
このように短時間で何度も切り替えると、頭が疲れる人もいます。
英語と中国語では、文字も音も違います。
英語はアルファベットです。
中国語では漢字とピンインを使います。
発音の仕組みも違います。
そのため、初心者ほど一定時間、一つの言語へ集中した方が学びやすいことがあります。
例えば、
朝7時から7時30分まで中国語。
昼休みに英語を15分。
夜、中国語を10分復習。
このように分けます。
中国語を終えた直後に英語へ入るのではありません。
朝食。
通勤。
仕事。
食事。
運動。
こうした別の行動を間に入れます。
すると頭の切り替えがしやすくなります。
教材まで分けてもよいでしょう。
朝は机で中国語。
昼はスマートフォンで英語。
中国語は発音中心。
英語はリスニング中心。
このように環境を変えると、
「今は中国語の時間」
「今は英語の時間」
と認識しやすくなります。
また、二言語を学ぶ場合、
1時間まとめてやることだけが正解ではありません。
例えば朝30分、夜30分。
あるいは朝20分、昼10分、夜20分。
自分の生活に合わせて配置できます。
社会人の場合、まとまった時間が毎日取れるとは限りません。
だからこそ、
「どちらを何分勉強するか」
だけでなく、
どこに配置するか
まで考えることが重要です。
英語と中国語を同じ日に勉強すること自体は問題ではありません。
しかし、二つを細かく何度も切り替えた結果、集中力が落ちるのであれば、無理に交互にする必要もありません。
まず一つをしっかりやる。
頭を一度リセットする。
その後、もう一つをやる。
この方が続けやすい人は多いでしょう。
3.新しい内容を先、復習を後にすると整理しやすい
英語と中国語のどちらを先にするか決められない場合、もう一つ使える基準があります。
それが、
新しい内容を勉強する方を先にする
という方法です。
例えば今日は、
中国語で新しい文法を学ぶ。
英語では昨日の単語を復習する。
この場合、中国語を先にします。
新しい内容を理解するには集中力が必要だからです。
反対に、
英語で新しい文法を勉強する。
中国語は音読だけ。
なら、英語を先にします。
つまり、
「英語→中国語」
という固定順ではありません。
新規学習→復習
という順番です。
社会人にはこの方法がかなり使いやすいと思います。
仕事をしたあとに、
英語で新しい内容を30分。
中国語でも新しい内容を30分。
さらに両方の復習。
これを毎日やるのはかなり大変です。
そこで、
今日は中国語を前へ進める。
英語は維持だけ。
明日は英語を前へ進める。
中国語は維持だけ。
という形にします。
例えば、
月曜日:中国語新規+英語復習
火曜日:英語新規+中国語復習
水曜日:中国語新規+英語復習
のように交互にしても構いません。
あるいは週単位でもよいでしょう。
さらに同じテーマを使う方法もあります。
例えば今日のテーマを「仕事」にします。
朝、中国語で仕事について5文作る。
夜、同じ内容を英語にする。
そうすると、「何について話すか」を二回考える必要がありません。
内容は同じです。
表現だけ変えます。
ただし、初心者のうちは一文ごとに、
英語。
中国語。
英語。
中国語。
と交互にするより、一つの言語をまとまって練習した方が分かりやすい場合があります。
まず中国語5文。
休憩。
その後、英語5文。
この形です。
二言語同時学習で大切なのは、毎日両方を大量に進めることではありません。
新しい学習と維持学習を分けること。
これだけでも負担はかなり減ります。
4.発音練習は特に英語と中国語を分けた方がやりやすい
英語と中国語を同時に学ぶ中で、特に分けた方がよいのが発音練習です。
英語と中国語では、使う音が違います。
中国語には声調があります。
子音や母音にも、日本語にはない違いがあります。
英語にも、日本語にはない音、アクセント、リズムがあります。
そのため、
英語の発音を15分。
すぐ中国語の発音を15分。
また英語。
という学習は、初心者には少し負担があります。
例えば英語にも中国語にも「r」と表記される音があります。
しかし、同じ音ではありません。
英語の感覚をそのまま中国語へ持っていけば、不自然な発音になることがあります。
だから発音練習をするときは、
「今から30分は中国語」
と決めます。
中国語の音声を聞く。
ピンインを見る。
声調を確認する。
自分で発音する。
短文を読む。
そこで一度終了します。
その後、食事や仕事などを挟みます。
時間が経ってから英語を勉強します。
英語では英語の音に切り替えます。
また、教材も分けた方がよいでしょう。
中国語の発音は机で練習する。
英語は移動中にリスニングする。
中国語は朝。
英語は夜。
こうすると二つの言語を別々の「モード」として認識しやすくなります。
もちろん、上達してくれば意図的に切り替える練習も必要になります。
実際の仕事では、
日本語で考える。
英語のメールを読む。
中国語で取引先と話す。
日本語で報告する。
ということもあります。
最終的には複数言語を切り替えて使えることが理想です。
しかし、最初からそこを目指す必要はありません。
初心者はまず、それぞれの音を安定させる。
次に必要な場面で切り替える。
この順番で十分です。
二言語学習では、
混ぜないことが目的ではありません。
必要な言語を必要なときに取り出せる状態を作ることが目的です。
5.おすすめは「主力言語→間隔→維持言語」の形
では、具体的に一日の学習をどう組めばよいのでしょうか。
一番分かりやすい基本形は、
主力言語→間隔→維持言語
です。
例えば今、中国語を重点的に伸ばしているとします。
朝、中国語を30~45分。
新しい単語。
発音。
文法。
リスニング。
集中力が必要な学習をします。
昼休みや夕方に英語を10~20分。
英語は維持目的なので、
音読。
単語復習。
ニュース。
YouTube。
こうした軽い内容でも構いません。
そして夜に中国語を5~10分だけ復習します。
英語を伸ばしたい時期なら逆です。
朝は英語。
昼か夜に中国語。
夜に英語復習。
忙しい日は、
主力20分。
維持5分。
これでも構いません。
重要なのは、毎回完璧な学習をしようとしないことです。
週単位で変える方法もあります。
月・火・水は中国語重点。
木・金は英語重点。
土曜日は両方復習。
日曜日は好きな外国語コンテンツを見る。
このような方法でもよいでしょう。
あるいは1か月単位で、
今月は中国語。
来月は英語。
と重点を変えても構いません。
もう一方を完全にゼロにしなければ、感覚を維持できます。
そして最も大切なのが、生活の中で続けられる形にすることです。
朝型の人なら主力言語を朝にします。
夜の方が集中できるなら夜にします。
通勤時間があるなら維持言語を移動中に入れます。
運動しながらリスニングしてもよいでしょう。
学習計画は立派でも、3日で終われば意味がありません。
少し少なくても、半年、1年続く方法の方が強いです。
「英語が先か、中国語が先か」
と毎日悩むより、
今伸ばす言語を先にする。
これを基本ルールにしておけば、迷う時間も減ります。
まとめ|二言語学習では「順番」より「役割」を決める
英語と中国語を同じ日に勉強しても問題ありません。
ただし、二つを毎日同じ量、同じ強度で勉強する必要はありません。
主力言語。
維持言語。
この二つに分けます。
そして集中できる時間を主力へ使う。
もう一方は短時間でも続ける。
これだけでも二言語学習はかなり楽になります。
英語30分。
中国語30分。
単語各50個。
リスニング各30分。
発音も両方。
これを毎日やろうとすると、長続きしない人もいるでしょう。
それより、
今日は中国語を前へ進める。
英語は落とさない。
明日は英語を前へ進める。
中国語は落とさない。
この考え方の方が現実的です。
英語と中国語を競わせる必要はありません。
一日の中で役割を変える。
週ごとに重点を変える。
数か月単位で優先順位を変える。
長い目で見て両方を伸ばしていけばよいのです。
二言語学習で一番大切なのは、
完璧な順番を探すことではなく、続けられる順番を作ること。
そこを基準に、自分の生活に合った形を作っていきましょう。